夏休みが近づくと、お子さんを連れて色んなところに行きたいですよね。
「もちろん、格安で!」
「その上、できれば宿題も兼ねて行くことが出来れば最高!」
と、思っているあなたに今回お勧めするのは、「富山松川歴史クルーズ」です。
では、どんなところがお勧めなのか、そして自由研究にも活躍できるこのイベントについて紹介しますね。
富山松川歴史クルーズって何?
松川ってどこにある?
そもそも、富山の松川ってどこにあるのでしょうか?
富山には、神通川という大きな川があります。
神通川は、むかしから暴れ川と呼ばれ、何度も氾濫しました。
富山藩の象徴である富山城も神通川を大きな外堀のような役目をしていたのかもしれません。
明治時代にはそんな暴れ川と呼ばれる神通川の改修が行われました。
そして、その結果、現在のように昔とは変わった真っ直ぐ流れる川に生まれ変わりました。
元々の神通川の本流は埋め立てられて、平地ができ、今の県庁などが建てられ、川幅が狭くなり今の松川になったということです。
春には松川べりは桜の名所として知られているように、桜の木がたくさん植えられていますが、初めは松の木が植えてあったそうです。
そのことから、松川という名前になったそうですよ。
4月には本当に桜が綺麗なんですよね。
松川の遊覧船
松川の遊覧船は、かつて暴れ川と呼ばれた神通川の名残である「松川」を、ゆったりと運行します。
個性豊かな船長さんが、遊覧船の運航に沿って、楽しい案内をしてくださいます。
四季折々の景色が美しく、春は桜、夏は木々の緑、秋は紅葉、冬は雪景色の中を往復30分ほどのクルーズが楽しめます。
夏休み中は、両際の桜の木が緑でとっても美しいですよ。
クルーズの見どころ
松川遊覧船の見どころは、なんと言っても遊覧船から見学できる8つの橋です。
景雲橋
遊覧船に乗って最初に目にするのが、景雲橋です。
この橋は、松川にかかっている橋ではなく、富山城址公園の北側の池にかかる赤い欄干の太鼓橋です。
七十二峰橋
この名前が付いたのは、この橋の上で東を見ると、立山七十二の雄大な峰を眺めることが出来るからだそうです。
川から橋を眺めた後は、ぜひこの橋の上から立山連峰を眺めてみてくださいね。
安住橋
橋の名前は、かつて富山城が安住城と言われたことにちなんでいるそうです。
この橋の上を、路面電車が走っています。
運が良ければ、路面電車にも会えるかもしれません。
舟橋
かつて、神通川は大変水量が多く流れも速くて橋を架けることが困難だったそうです。
それで、船を並べてその上に板をおき橋の代わりにして、渡っていました。
64隻の舟の上を人が渡っていたそうですが、中には落ちる人もいたようですよ。
その跡にかかっているのがこの舟橋です。
塩倉橋
富山城内に塩の倉があったことから名付けられました
この塩は、岐阜・高山、長野・松本まで運ばれました。
華明橋
富山では有名な歓楽街桜木町は、明治以降大変華やかになりました。
そんな華やかな町という意味で、華明橋と名付けられたそうです。
橋の上には、昔懐かしいレトロな感じのガス灯風の街灯が設置されています。
桜橋
この橋は、国の文化財になっています。
富山10代藩主・前田利保が隠居所として建てた千歳御殿に、多くの桜の木を植えて桜の名所になったことからこの名前が付けられたそうです。
遊覧船乗り場
現在の遊覧船乗り場は、千歳が浜です。
ここは、江戸時代から富山城の船着き場として使われていたそうです。
お殿様も利用していたそうですよ。
豆知識いろいろ
富山とます寿司
ます寿司は、富山の名物です。
富山の駅弁と言えば、ます寿司ですよね。
ます寿司の由来は、古く江戸時代になるようですよ。
神通川は、昔から魚が沢山とれました。
漁師も多く、鮎・鱒・鮭などの川魚の漁場でした。
特に神通川の橋のたもとの茶屋では、「鮎寿司」が有名だったそうです。
富山藩は、なんとあの暴れん坊将軍徳川吉宗にも「鮎寿司」を献上したそうです。
それから「鮎寿司」は、富山藩定番の献上品になったそうですよ。
そして、明治以降は鮎の寿司が「鱒の寿司」へと変化しました。
富山と滝廉太郎
滝廉太郎と言えば、荒城の月が有名です。
滝廉太郎は、明治時代の一時、富山で学んでいたことがありました。
荒城の月の作曲に際して、その当時の体験も影響したのではないかと言われています。
松川茶屋内には滝廉太郎記念館も併設されています。
自由研究に生かすには
○ 低・中学年は、自分の体験したことを絵日記風にまとめましょう。
○ 松川遊覧船に乗って、自分で写真を撮ったり、遊覧船の船長さんの案内をメモしたりしましょう。
○ 遊覧船に乗って楽しかったことや、気づいたことなど感想をまとめましょう。
○ 高学年は、歴史と関連付けてまとめてみましょう。
○ 富山藩、富山城、神通川の歴史と遊覧船に乗って調べたことを関連付けてまとめましょう。
○ 神通川に焦点をあてて、まとめると分かりやすいでしょう。
○ 八つの橋に焦点を当ててまとめるのも良いと思います。
○ 図書館などで資料を収集するとよいでしょう。
ご利用情報・アクセス
松川歴史クルーズ
遊覧時間 30分
乗り場 松川茶屋
乗船料 大人(中学生以上):1600円
小人(3歳~小学生):750円
夜桜クルーズ
遊覧時間 90分
滝廉太郎Ⅱ世号(全12テーブル 定員48名)
20名(最少催行人数 4人掛け×5テーブル)
72,000円~
チャータークルーズ
舟の貸し切りクルーズです。
お誕生会や記念日、同窓会や女子会、お楽しみランチなどにご利用できますよ。
運行時間 午前10時~午後7時
使用船 神通(定員40名)
チャーター料(30分~)57,600円
お問い合わせ
TEL 076-425-8440
富山観光遊覧船(株)お問い合わせセンター
まとめ
松川歴史遊覧船について紹介しました。
富山市の歴史、富山県の歴史との関連があると思うと遊覧船に乗るのも、楽しみですね。
そして、夏だけでなく、四季折々の景色の美しさにも触れることが出来ます。
夏休みは、ぜひご家族で松川の遊覧船クルーズを満喫してくださいね。
そして、自由研究にも生かせると良いですね。
ぜひ、参考になさってください。