こんにちは!ひ~ちゃんママです。
2019年のノーベル賞が発表になりました。
そして、今年のノーベル化学賞の受賞をされたのが、旭化成の吉野彰さんです。
吉野彰さんが受賞会見の中で、記者からの「化学の道にすすむきっかけとなったことは?」という質問に対し、小学校時代に勧められて読んだ本「ロウソクの化学」が化学の道に進むきっかけになったとおっしゃっていました。
実は、この本2016年にもノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典氏も化学を志すきっかけになったとおっしゃっていたのです。
いったい、この「ロウソクの化学」とはどんな本なのでしょうか。
時代を超えて科学に興味を持ってもらいたいと思う先生方が勧める名著「ロウソクの科学」。
今回は、「ロウソクの科学」の内容や感想、売り切れて続出の名著の購入方法について調べてみました。
「ロウソクの科学」ってどんな本?
「ロウソクの科学」は、著者のファラデーが、一本のロウソクをもとに様々な実験から、科学と自然、人間との深い関係を子供達向けに講義をしたものを本にしたそうです。
日本では、翻訳されて岩波書店から出ている本が有名です。
角川文庫や角川つばさ文庫からも出ています。
著者は、科学者ファラディー
著者は、マイケル・ファラデー
ファラデーは、イギリスの化学者・物理学者です。
彼は、ロンドンの貧しい鍛冶屋の息子として生まれました。
全く学校には行くことができず、製本書に勤めながら独学で実験などを行ったそうです。
22歳のときに、王立研究所の助手になり研究を進めたそうです。
ベンゼンや電磁誘導、有名な電解物質におけるファラデーの法則など多くの発見をした凄い化学者です。
ファラデーは、子供のためにたった一本のロウソクから、科学や自然などの多くの学びがあることを分かりやすく伝えています。
ですから、この名書が多くの科学を志している人々の幼い頃の愛読書であることに納得しますよね。
内容は6つの講義
ロウソクの科学は6つの講義から構成されています。
岩波書店の「ロウソクの科学」の「BOOK」データベースでは次のように目次が明記されています。
【目次】
第1講 一本のロウソクーその炎・原料・構造・運動・明るさ
第2講 一本のロウソクーその炎の明るさ・燃焼に必要な空気・水の生成
第3講 生成物ー燃焼からの水・水の性質・化合物・水素
第4講 ロウソクのなかの水素ー燃えて水になる・水のもう一つの成分・酸素
第5講 空気中に存在する酸素・大気の性質・その特性・ロウソクのそのほかの生成物・二酸化炭素・その特性
第6講 炭素すなわち木炭・石炭ガス・呼吸および呼吸とロウソクの燃焼との類似・結び
ロウソクだけで、こんなに多くのことを学ぶことが出来るなんて、理科の余り好きでない私ですが、興味がわきますね。
角川つばさ文庫の「Book」データベースでは、もう少し子供向けの目次になっています。
第1章 とけたロウソクはどうなるの?
第2章 燃えたロウソクは、どこへ行ったの?
第3章 煙でガラスが「くもる」のはなぜ?
第4章 ロウソクはどうして燃えるの?
第5章 空気は目に見えないの?
第6章 ロウソクはどこからきて、どこへいくの?
こちらの書籍の目次の方が、より子供達にとって分かりやすく興味を持って読むことが出来ますよね。
「ロウソクの科学」読んだ感想
ファラデーの熱心な子供に向けた講義形式の内容です。
子供に向けての語り口調で書かれているので、取っつきにくい内容ですが、容易に読み進めていくことが出来ます。
ファラデーが「どうして・・・なのでしょうか」というような疑問を投げかけたり、生活の中で起こる具体的な事柄を例に挙げたりして話す口調に、ぐいぐいと引き込まれていきます。
一本のロウソクだけで、こんなにも多くのことが学べるということに驚きを感じます。
もっと早く出会いたかった一冊でした。
ただし、19世紀のころの話ですから、今の時代の子供達にはちょっと馴染みのない物の名前などが出てくるのが、ちょっと子供達にはかえって難しさを感じてしまうかも知れません。
また、実験については動画になれている現代っ子には、文字を読み解かなければならないところが、イメージ化出来ないので、難しい面があるようです。
購入方法
書籍としては、岩波文庫、角川文庫、角川つばさ文庫などがあります。
岩波文庫「ロウソクの科学」
角川文庫「ロウソクの科学」
角川つばさ文庫
各書籍は、大変人気があって、現在予約しないと入手できないそうですよ。
その他に購入できる方法や、読むことが出来る方法としては、次のものがあります。
①電子書籍 ②電子図書館
①電子書籍は、手軽にネットで購入して読むことが出来ます。
また②電子図書館は無料で読むことが出来ます。
まとめ
今回は、ノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんが、小学校の頃に読んで化学の道を歩むきっかけとなった名書「ロウソクの科学」について纏めてみました。
理科の苦手な小中学生の皆さんに、ぜひ一度読んでいただきたい名書です。
きっと、読んだお子さんの中から未来のノーベル賞受賞者が現れるかもしれませんね。
今回も最後までよんでいただきありがとうございました。